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竹林はるか遠く(終戦直後朝鮮脱出)

2013/04/19

竹林はるか遠く


 竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記 [単行本]
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ (著, 監訳), Yoko Kawashima Watkins (原著), 都竹 恵子 (翻訳)
(アマゾンより)



内容





 どん底のさらにどん底を生きた少女、私はこれを読んで何度も泣いてしまいました、終戦間近に命
をかけて脱出し、やっと日本に帰った彼女たちに起きた現実を読んで、凄まじい、そしてその強さに
感銘しました。


後書きから


 この本はアメリカの中学の教材として採用されていました、しかし出版して二十年たった2006
年に、二世韓国人たちが怒り始めました、その理由は「日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮
人に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない」「強姦についても写実的に書いて
おり、中学生の読むにはふさわしくない本ではないか」といった理由をつけて、本を教材からはずす
運動をあらゆる手段を使ってやり始めた。
 さらに著者の父が731部隊に属していた悪名高い戦犯であり、また慰安婦を満州に送った悪者で
ある」といった事実に反することを言い始めた、そこにボストン駐在韓国領事館も仲間に加わり、こ
の動きが世界に広まった。



知らなかった


 なんとゆうことですか、この本を読むまで全く知りませんでした、悪韓論を読んだ私は、韓国なら
やりかねないと素直に思えます、どこまでも被害者意識丸出し、日本と韓国は戦争をしていません、
韓国国会の要請で併合し、たくさんのインフラを残し、日本はその請求をしていません、価値観の違
う彼らと話しをしても仕方ないと思います、だがらと言ってなにもしないのはどうかと思います、方
法としては他の国にわかってもらうことです、韓国(中国)が相手にされない環境を構築することで
しょう。

 韓国では発売禁止になり、中国でも発売禁止だそうです(さすがにロシアは大人です)
27年間も日本での発売が遅れたわけは、なにかの配慮か抵抗か、なんだか臭ってきますがそれはわか
りません。

 韓国は「竹林はるか遠く」日本発売に対応してなのか、この時期に、韓国政府が日本軍慰安婦の肉
声証言が入った口述集を英語版に訳してアメリカで配っています、アメリカもいい迷惑だと私は思い
ます。

日本軍慰安婦口述集『聞こえますか?』英語版出版へ

韓国政府が初めて元「慰安婦」12人の口述証言集公刊


 ベトナムも韓国の強姦行為を出せばいいのにと思います、日本人女性も韓国(別の国でも)で襲わ
れてます。
 「竹林はるか遠く」が日本人の知るところとなると、韓国はよほど困るのでしょうか。
いい加減に韓国国内の経済が悪く、政府批判をかわすのに日本を利用するのは、やめませんか、やれ
ばやるだけ韓国は世界で恥を掻いてるとしか見えません。(被害者意識もほどほどにしましょう、韓
国自身も加害者でもあるのですから)

 イギリス、アメリカなどの強大国は、過去にば酷いことをしてますが、胸を張っています、
今まで、一度も間違った行いをしたことがない国や、人がいるでしょうか。
 少しでも共通の価値観を持たない国と話しをしても時間の無駄です、ですが間違いはちゃんと指摘
するべきです、それは弱腰ではいけません。

河野談話について 「(青山繁晴)従軍慰安婦に関する河野談話。菅官房長官が見直しを検討」
しかし安倍政権は、「村山談話・河野談話は継承していきます」と発言してます。




川嶋家の登場人物」


 作者 川嶋擁子 十一歳
 姉 好 十六歳
 母
 兄 淑世


脱出


 擁子は事の重大性が、よくわからない、好はしっかりした姉、そして母は二人の娘を守って朝鮮北
部羅南から釜山へそして日本の博多への脱出と、そして京都で兄の淑世に逢うまでの物語です。
 読み終わって私は擁子のその後はもちろん姉の好と淑世のその後、それからおそらくシベリアに行
ったであろう父の事を知りたいと思いました、私の父も妻の父もシベリアから帰ってきたから私たち
が存在します、どこかこの物語と重なりあいます、そして母の悲しい現実は思い出しても涙がでます。

 「私達は京城を出なくてはいけない。朝鮮人の男達が、藪の中へ女の人を引きずって行くのを見た
し、若い女性に乱暴してるのも見たわ」好はふるえていった。
 この後に好と擁子は髪を剃り好はガーゼで胸をきつく巻き、汚れた軍服を着て男の子に化けます、
そして食べ物は、ゴミ箱の残り物を探して飢えをしのぎます。
 今の私達では信じられない事の連続で、話の展開を早く知りたいと思うようになります、派手な内
容ではないですが、淡々と読者を引きずり込むそんな本です。

 それから何度も死ぬ思いを味わいながら日本に帰ります。


日本で


 京都の駅で電車はチンチンとベルを鳴らして、動き出した。降りた人は元気よく駅の中へ歩いてい
った。彼らは素敵な服を着て私達の目の前を通り過ぎた。
 彼らは私たちとは別世界の人たちだった。 

 駅の中では引き揚げ者の他、こじき、負傷兵、スリ、孤児、売春婦などがいてここで生活してると
いうのに、ほんの少ししか離れていない所では帰る家がある人々がきちんとした身なりをして、平和
そうに仕事に出かけていくのだ。


母が最初にしたこと


 母が最初にしたのは彼女たちを学校に入れる事だった。
擁子は「着ていく服がなわよ」「それに、このぽっくり破れた靴を見てよ、学校なんか行きたくな
い」
それに答えて母は「勉強して教養ある人になるために学校に行くのよ、だから自分を飾る必要などな
いでしょう」と言った


成績が武器


 そのとき一人の女生徒が言った。「ぼろっ切れ人形!そんな格好で学校に来て恥ずかしくないの」
「恥ずかしい? どうして」強い口調で私も言い返した「授業料は払ってあるわ。私はこの学校に来
る権利があるでしょ」
 私は彼女たちがいかに世間知らずかを、言ってやりたかった、そして生と死についても、もっと学
ぶべきだということを、しかしそんな衝動を必死に押さえ、逆に私はぼろ服を着ていも、どんなに勉
強ができるか見せてやろうと思った、彼女らを成績で打ち負かそう、今の私にとって成績だけが唯一
の武器になっていた。

 いろんな人の助けもあって彼女たちは強く生きていくそうして兄の淑世に再会する事になる。


「テキサス親父」は慰安婦は売春婦の証拠を見つけたそうです。(1944年米軍の報告書)



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